前日練習はいつものように本番で歌う人だけでなく
その曲を知っている人はみんな前に出て歌います。
人と一緒に歌うのも楽しいし、みんなの声が響きの声なので
聴いていてとっても気持ちいいです。
終わってから一次会で食べて飲んでの後
先生の行きつけの立ち飲みの焼き鳥屋さんで二次会。
ホテルに帰ったのが10時半。
普通歌う人が前日夜遅くまで飲むってありえへん感じなのに
歌の翼ではなぜかそれが翌日の本番にプラスになるのが不思議。
コンサート会場の東京都民教会は響きが素晴らしい教会です。
良い天気だったのでステンドグラスの光がとても美しい。
歌うとき笑顔になるようにやすりんの好きなマイメロのかぶりものを
してほぐしてあげる堀江先生。
歌う人に合わせて、後ろで指揮したり、ジェスチャーしたり、
笑顔で見守ってくださっていたりと七変化です。

2年前初めて出た広島発表会で聴いた時からいつか歌いたかった曲。
曲の感じから宗教曲的なのかと思っていたのですが大違い!
たまたま友人がコンサートでその歌を歌い、字幕を見たら
弟に嵌められたクレオパトラが捕らわれたその身を嘆き、
恨んでやるぅ!!という曲だったのでびっくり。
本番で歌っていると嘆きの感情が突然降りてきました。
奈良の発表会では相手役への怒りの感情が出てきたし、
去年の全国大会では楽しい曲だったので幸せな気持ちになりました。
途中で歌詞がすこんと抜けて伴奏の恵さんの楽譜を見に行って
ようやく歌いだしたのに、恥ずかしいよりそのまま楽しい気分で歌えました。
なんで本番だけそういうことが起こるのか不思議です。
メゾ・アルトだけで「愛の讃歌」を歌いました。
東京組は日来まりさんだけで、
他は広島、和歌山、滋賀、奈良、山梨からの遠征組。
みんな声の質や高さが違って個性豊かです。
一人で歌う時は同じ曲でもちょっと高めのキーで歌いますが
アルト組で歌う時には低ーい声なので独特の気持ち良さがあります。
また横から同じ低ーい響きが聴こえてくるのもたまりません。
これも発表会の楽しみですね。
堀江先生の響きの声を出すという指導は同じですが、
それぞれの個性をとても大切にされます。
一人一人が違っていて素晴らしいという価値観が音楽の翼にあるので
発表会で同じ曲を歌う方が結構いらっしゃいます。
比べるのではなく、それぞれの方の良さを感じるので聴いていて面白いです。
見に来てくれた友人が歌を聴いている人たち、特に出演者たちが
みんなにこやかにそして気持ちよさそうに他の人の歌を聴いているのが
微笑ましかったそうです。
少しでもたくさんの人の歌を聴きたかったので
私も着替えてメイクをしたらすぐに会場に行きました。
勉強のためでというより、気持ち良く、
体もゆるむので聴いていたいのでしょうね。
今回最後の出演で待っている間緊張しなかったわけではないけど、
歌に癒されていた部分は大いにありましたね。
先生からいつも「外へ歌うのではなく、内に向かって深く歌う」ことを
教えられます。
体の力を抜いて内に向かって歌うと骨に振動して結果的に
声は外へ響いていきます。
出そうとするのではなく出る。 それは他のことにもつながります。
自分の奥深くに宝があって、邪魔しなければ自然に出てくるのでしょう。
歌いながら自分の声を聴こうとしない、ピアノに合わそうとしない、
がんばらないなど目からうろこの指導方法です。
声楽は声が楽、声が楽しいまさにそれに尽きます。
発表会に一度出るとやみつきになりますね。
歌友さんたちの変化を見るのも楽しみ。